(読み)シ

デジタル大辞泉 「漬」の意味・読み・例文・類語

し【漬】[漢字項目]

常用漢字] [音]シ(漢) [訓]つける つかる ひたす
〈シ〉液体にひたす。「浸漬
〈つけ(づけ)〉「漬物粕漬かすづけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「漬」の意味・読み・例文・類語

づけ【漬】

  1. ( 動詞「つける(漬)」の連用形から )
  2. [ 1 ] 〘 造語要素 〙
    1. 調味料の名称やその他の名詞について、ある物をその中に漬けること、また、そうして作った物であることを示す。「みそづけ」「塩づけ」「氷づけ」など。
    2. 食品の材料の名称を表わす名詞などについて、その物を漬けて作ったものであることを示す。「大根づけ」「白菜づけ」など。
    3. 地名などについて、その地の特産漬け物の名称とする。「奈良づけ」「朝鮮づけ」など。
    4. その他、さまざまな名詞や固有名詞について、そうした特徴をもった、その名詞にちなんだ漬け物の名称とする。「べったら漬」「沢庵漬」「福神漬」など。
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. マグロ握りずし、または、これに用いるマグロの赤身の肉。もと、醤油(しょうゆ)につけたのち握ったところから、こう称するようになったという。〔現代用語辞典(1925)〕
    2. 残飯
      1. [初出の実例]「舞ひ戻りぢゃ、あいつ生意気ってことになって、ヅケも分けてもらへないし」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉二)

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普及版 字通 「漬」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

[字音]
[字訓] ひたす・つける

[説文解字]

[字形] 形声
声符は責(せき)。責は古く朿(し)声の字であった。〔説文十一上に「(ひた)すなり」とあり、水にひたして洗うことをいう。〔史記、貨殖伝〕に「失漸漬(ぜんし)す」とあり、漸とは次第にしみこんでゆくこと、漬とは十分にひたすことをいう。

[訓義]
1. ひたす、ひたる、つける、水につける。
2. しむ、しみこむ、そめる、うつる。
3. 瘠・(せき)と通じ、病。また獣が死ぬ。

[古辞書の訓]
名義抄〕漬 ヒタス・ツク・ツケモノ・ウルフ

[語系]
漬・瘠・dziekは同声。瘠・の義において通用する。

[熟語]
漬汚・漬酒・漬浸・漬漸・漬・漬梅・漬病・漬米・漬墨漬磨
[下接語]
淹漬・含漬・侵漬・水漬・漸漬・沢漬・沈漬・霑漬・漂漬・蜜漬

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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