澄切る(読み)スミキル

デジタル大辞泉 「澄切る」の意味・読み・例文・類語

すみ‐き・る【澄(み)切る】

[動ラ五(四)]わずかなくもりもなくよく澄んでいる。転じて、心に迷いがなくなる。「―・った秋の青空」「―・った心境
[類語]澄む冴える冴え渡る冴え返る澄み渡る透き通る澄ます清澄透徹

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精選版 日本国語大辞典 「澄切る」の意味・読み・例文・類語

すみ‐き・る【澄切】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 水や空気などによごれがなく、澄みわたる。非常によく澄む。比喩的に、心に迷いが全くなくなることなどもいう。
    1. [初出の実例]「世俗の中にいて世俗に汚されぬ事は、渭水の沈湿の中を流てすみきったやうなぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一三)
    2. 「澄徹(スミキ)る空は藍でも滴れさうな、何処一点の雲もない」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

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