冴え渡る(読み)サエワタル

デジタル大辞泉 「冴え渡る」の意味・読み・例文・類語

さえ‐わた・る【×冴え渡る】

[動ラ五(四)]
光や音などが一面に澄みきる。隅々まで澄みとおる。「―・る青空もと」「―・る笛の音」
頭の働きやからだの調子などがひときわはっきりする。
「彼らの頭は夜が来ると一様に―・った」〈横光碑文
腕まえや手際などがひときわ鮮やかである。「―・った包丁さばき」
一面に冷えきる。
「立ち待つにわが衣手に置く霜もに―・り降る雪も凍り渡りぬ」〈・三二八一〉
[類語]冴える澄む澄みきる冴え返る澄み渡る透き通る澄ます清澄透徹

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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