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中国,陝西省中部の黄河最大の支流。渭河(いが)ともいう。甘粛省南部の鳥鼠(ちようそ)山から発し,東流して陝西省宝鶏に入り,西安,臨潼などをへて潼関県で黄河と合流する。葫蘆(ころ)河,涇(けい)河,洛河など支流も多い。全長787km,北の黄土高原と南の秦嶺の間の陥没地帯に沖積平野の関中平野すなわち渭水盆地を形成する。この地域には周の鎬京(こうけい),秦の咸陽,唐の長安などが開かれ,早くから渭水水系を利用した灌漑渠道が開削されてきた。前246年,涇河と洛河を結ぶ鄭国渠がひかれて以来,前95年(太始2)漢の武帝の時代に涇河と渭河を結ぶ白渠,さらに商顔山を貫き,トンネルと井戸をくみあわせた〈井渠(せいきよ)〉の形をとった竜首渠などがつくられた。唐代以後は開削はすすまず,土砂の堆積のため廃道となったものが多かったが,1935年に涇恵渠が開通,解放後も渭恵渠など多数の渠道が設けられたため,農業用水利灌漑網が完成した。
執筆者:駒井 正一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
渭河(いが)ともいう。中国甘粛省中部に源を発し,陝西(せんせい)省中部を西流して潼関(どうかん)付近で黄河に注ぐ川。渭水流域は早くから開け,新石器時代,西周時代の遺物が多い。渭水盆地は秦漢以後は関中と呼ばれ,中国の軍事・政治上の中心となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
「ウェイ(渭)河」のページをご覧ください。
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