冴え返る(読み)サエカエル

デジタル大辞泉 「冴え返る」の意味・読み・例文・類語

さえ‐かえ・る〔‐かへる〕【×冴え返る】

[動ラ五(四)]
光や音などが非常にくっきりとあざやかである。「月の―・る夜」
春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返す。 春》一本薄紅梅に―・る/虚子
「きのうから寒くなった。…―・るなどという時節でもないに」〈漱石・琴のそら音〉
頭の働きが、非常によくなる。「酔いがさめて頭が―・る」
いったん衰えたものが、また盛んになる。
「どうかした工合で、その話が―・り」〈万太郎・続末枯
[類語](1冴える冴え渡る澄む澄みきる澄み渡る透き通る澄ます清澄透徹/(2寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り夜寒寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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