デジタル大辞泉 「冴え返る」の意味・読み・例文・類語
さえ‐かえ・る〔‐かへる〕【×冴え返る】
1 光や音などが非常にくっきりとあざやかである。「月の―・る夜」
2 春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返す。《季 春》「一本の薄紅梅に―・る/虚子」
「きのうから寒くなった。…―・るなどという時節でもないに」〈漱石・琴のそら音〉
3 頭の働きが、非常によくなる。「酔いがさめて頭が―・る」
4 いったん衰えたものが、また盛んになる。
「どうかした工合で、その話が―・り」〈万太郎・続末枯〉
[類語](1)冴える・冴え渡る・澄む・澄みきる・澄み渡る・透き通る・澄ます・清澄・透徹/(2)寒い・肌寒い・薄ら寒い・寒寒・深深・凜凜・冷え込む・うそ寒い・寒さ・寒気・寒波・厳寒・酷寒・極寒・余寒・