瀬戸比古神社(読み)せとひこじんじや

日本歴史地名大系 「瀬戸比古神社」の解説

瀬戸比古神社
せとひこじんじや

[現在地名]志賀町直海

直海の別所のうみのべつしよ鎮座祭神素都奈美留命。旧村社。直海保多武とう御嶽鬼門に位置し、古くは白山社または観音堂ともよばれ、直海保の惣鎮守的神社であった。天文四年(一五三五)在地領主とみられる国沢徳長によって社殿が再建されたが(社蔵棟札)翌年には炎上したため同六年国沢俊玖の女が願主となって再興したという。寛永六年(一六二九)藩主前田利常の家臣村井長家が観音堂を造営するとともに制札を下した(社蔵棟札など)


瀬戸比古神社
せとひこじんじや

[現在地名]鳥屋町瀬戸

大谷おおやち川を挟む山間に南面して鎮座する。祭神は速秋津比古神・応神天皇・軻遇突智命。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る羽咋はくい郡の同名社にあてられるが、羽咋志賀しか直海のうみの同名社、河北かほく高松たかまつ町瀬戸(昭和二九年まで羽咋郡)瀬戸菅原せとすがわら神社を比定する説もある。社伝によれば、当社はもと志賀町と鳥屋町との境界眉丈びじよう山中にあり瀬戸一郷の惣社であったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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