灰鉄輝石
かいてつきせき
hedenbergite
輝石の一種。ヘデンベルグ輝石ともいう。スカルン中によく産し、灰礬(かいばん)ざくろ石、緑簾(りょくれん)石などを伴う。分解しやすく、粘土鉱物の一種であるノントロン石に変化することも多い。そのほか、鉄に富む変成岩、花崗(かこう)岩、閃長(せんちょう)岩、各種火山岩などにも産する。普通、繊維状ないし長柱状結晶の集合をなす。自形結晶は単純な四角柱状のものが多い。透輝石およびヨハンセン輝石との間で化学組成が連続する。名称は、この鉱物を分析し記載したスウェーデンの化学者ヘデンベルグM. A. L. Hedenbergに由来。和名は化学組成による。
[松原 聰]
灰鉄輝石(データノート)
かいてつきせきでーたのーと
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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かいてつきせき
灰鉄輝石
hedenbergite
化学組成CaFe2+Si2O6の鉱物。単斜輝石の一つ。ヘデンベルグ輝石とも。FeはMnおよびMgによって置換されることがある。単斜晶系,空間群C2/c, 格子定数a0.9827nm, b0.8994, c0.5261, β105.52°, 単位格子中4分子含む。灰緑・暗緑・灰緑色,ガラス光沢。硬度6,劈開{110}に完全,比重3.64。純粋に近いものの光学的諸性質は,光学的二軸性正,2V60°, 屈折率α1.716, β1.723, γ1.741。各種スカルンの構成鉱物として産する。現在saliteは有効種として認められていないので,hedenbergiteを灰鉄輝石として問題はない。命名はスウェーデンの化学者M.A.L. Hedenbergにちなむ。
執筆者:加藤 昭・宇井 忠英・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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