灰鉄輝石(読み)かいてつきせき(その他表記)hedenbergite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「灰鉄輝石」の意味・わかりやすい解説

灰鉄輝石
かいてつきせき
hedenbergite

輝石一種ヘデンベルグ輝石ともいう。スカルン中によく産し、灰礬(かいばん)ざくろ石、緑簾(りょくれん)石などを伴う。分解しやすく、粘土鉱物の一種であるノントロン石に変化することも多い。そのほか、鉄に富む変成岩、花崗(かこう)岩、閃長(せんちょう)岩、各種火山岩などにも産する。普通、繊維状ないし長柱状結晶の集合をなす。自形結晶は単純な四角柱状のものが多い。透輝石およびヨハンセン輝石との間で化学組成が連続する。名称は、この鉱物を分析し記載したスウェーデンの化学者ヘデンベルグM. A. L. Hedenbergに由来。和名は化学組成による。

松原 聰]


灰鉄輝石(データノート)
かいてつきせきでーたのーと

灰鉄輝石
 英名    hedenbergite
 化学式   CaFe2+Si2O6
 少量成分  Mg,Mn2+
 結晶系   単斜
 硬度    6~6.5
 比重    3.5~3.6
 色     灰緑~暗緑
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目参照

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関連語 命名 加藤

最新 地学事典 「灰鉄輝石」の解説

かいてつきせき
灰鉄輝石

hedenbergite

化学組成CaFe2Si2O6の鉱物。単斜輝石の一つ。ヘデンベルグ輝石とも。FeはMnおよびMgによって置換されることがある。単斜晶系,空間群C2/c, 格子定数a0.9827nm, b0.8994, c0.5261, β105.52°, 単位格子中4分子含む。灰緑・暗緑・灰緑色ガラス光沢。硬度6,劈開{110}に完全,比重3.64。純粋に近いものの光学的諸性質は,光学的二軸性正,2V60°, 屈折率α1.716, β1.723, γ1.741。各種スカルンの構成鉱物として産する。現在saliteは有効種として認められていないので,hedenbergiteを灰鉄輝石として問題はない。命名はスウェーデンの化学者M.A.L. Hedenbergにちなむ。

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灰鉄輝石
かいてつきせき

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