精選版 日本国語大辞典の解説
〘名〙 (「しぞこない」とも) やり方をまちがえたり、結果がよくなかったりして思う通りにならないこと。また、うっかりしてよくないことをしてしまうこと。また、その物事。やりそこない。しくじり。失敗。しそんじ。しそこね。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)九「出てよい時は出ひっこうでよい時はひっこむ。これによってしそこないなくして忠厚なる者と人に思はるる也」
※夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉一「お前何ぞ仕損(シゾコナ)ひでもしなすったのか」
〘他ワ五(ハ四)〙 (「しぞこなう」とも) 物事のやり方をまちがえる。また、思惑とちがった結果を引き起こす。やりそこなう。しくじる。失敗する。しそんじる。しそんずる。
※枕(10C終)三五「あまり有心すぎて、しそこなふなとのたまふに」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「手拍子をはやめてしそこなふゆゑ」
〘名〙 =しそこない(為損)
※俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論「師が当歳旦に、としどしや猿にきせたる猿の面、といふ句、全く仕損の句也」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉一「仕損じの埋め合せをすると共に」
〘他ザ上一〙 (サ変動詞「しそんずる」の上一段化したもの) =しそこなう(為損)
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一「ハテせいては事を仕そんじる」
〘他サ変〙 しそん・ず 〘他サ変〙 =しそこなう(為損)
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「今生はしそんじつ。後生菩提の為にとて、御指のさきより血をあやし、三年が間に五部大乗経を御自筆にあそばされたりけるを」
※仮名草子・智恵鑑(1660)二「何事をなすにも仕損(シソン)ずる事の出来るは大かたみないそぎあはててなすよりの事ならずや」
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