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無差別説 むさべつせつ indifference theory

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無差別説
むさべつせつ
indifference theory

中世哲学の認識論上の一つの立場。普遍者の実在を主張する極端な実念論に対して,普遍とは類,種,個などの名称であり,それは同一物の側面にほかならず,それぞれ論理的位置は異なるが実在的な区別はないとした。

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世界大百科事典 第2版の解説

むさべつせつ【無差別説 indifference theory】

中世の普遍論争のなかで現れた学説の一つ。ギヨーム・ド・シャンポーは最初極端な実念論をとり,同じ種に属する個物はみな同一だと主張して非難されたため,同一とは〈差別がない〉ことだと答えた。さらにこれを説明して,ソクラテスプラトンは本質において〈類似している〉ゆえに同じ人間であると論じた。ギヨームはここで〈類似〉を普遍概念の基礎とみなすことにより,極端な実在論をしりぞけ,普遍を概念のうちにおく〈概念論conceptualism〉に転じたとみられる。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の無差別説の言及

【ギヨーム・ド・シャンポー】より

…彼の名は中世の普遍論争史に記録されるが,それは12世紀初期の極端な実念論を代表したため,弟子のアベラールによって徹底的に攻撃されたことである。すなわち,最初は同じ種に属する個物はみな実体的に同一であるとの説をとっていたが,それはつきつめれば汎神論になるのではないかとの批判を受けて,同一とは本質のことではなく差別がないという意味だとこたえ,いわゆる無差別説を主張した。ギヨームは論争に敗れてサン・ビクトール修道院に退き,のちにルイ6世によって建てられたサン・ビクトール学院の基礎づくりに励んだ(サン・ビクトール学派)。…

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