煙霞(読み)エンカ

精選版 日本国語大辞典 「煙霞」の意味・読み・例文・類語

えん‐か【煙霞】

  1. 〘 名詞 〙 けむりと、かすみ。もやや、かすみ。また、もややかすみがかかって、ぼうっとかすんだ風景。転じて、よい景色
    1. [初出の実例]「長帯烟霞遙山川之阿」(出典万葉集(8C後)五・八一〇右・序文)
    2. 「白楽天ある年春煙霞の興にひかれて」(出典:十訓抄(1252)一〇)
    3. [その他の文献]〔梁元帝‐南岳衡山九貞館碑〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「煙霞」の読み・字形・画数・意味

【煙霞】えんか

かすんだ景色。唐・杜甫〔厳公庁の宴、同じく蜀道画図を詠ず〕詩 興は霞と會し 、幸ひにしからず

字通「煙」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む