照臨(読み)ショウリン

デジタル大辞泉 「照臨」の意味・読み・例文・類語

しょう‐りん〔セウ‐〕【照臨】

[名](スル)太陽や月が下界を照らす意から》
神仏が人々を見守ること。照覧。
「大神高天原に御して世界に―す」〈服部誠一・東京新繁昌記
君主国土人民を統治すること。君臨
貴人訪問臨席などを敬っていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「照臨」の意味・読み・例文・類語

しょう‐りん セウ‥【照臨】

〘名〙
① 日月が下方を照らすこと。また、神仏などが天上から下界をごらんになること。照覧。
※本朝文粋(1060頃)一三・北野天神供御幣并種々物文〈大江匡衡〉「或日月於天上、照臨万民
※東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉四「天祖大神は則ち二神の長女、大神高天原に御して世界に照臨す」 〔書経‐泰誓下〕
② 君主が、国土や人民をおさめること。君臨。
太平記(14C後)一七「主上龍顔麗しく群下を照臨(セウリン)有て」
③ 貴人などが来訪すること。来訪。〔春秋左伝‐文公一二年〕

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普及版 字通 「照臨」の読み・字形・画数・意味

【照臨】しよう(せう)りん

四方を照らす。君臨する。〔詩、小雅、小明〕たる上天 下土を照臨す

字通「照」の項目を見る

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