熱帯医学(読み)ねったいいがく(英語表記)tropical medicine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱帯医学
ねったいいがく
tropical medicine

熱帯地方特有の疾病病態病原体の研究,予防と治療,環境衛生などを研究する医学の一部門。 1898年に R.ロスがインドでマラリアの伝播経路を発見したのをはじめとして,W.リードによるハバナ黄熱調査,アフリカの睡眠病の研究などが続いた。 99年にはロンドンとリバプールに最初の熱帯医学の学校が開かれ,1913年にはロックフェラー財団による国際的な熱帯地方の健康管理組織が生れた。現在でも,熱帯地方の国々にとって重要な分野である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ねったいいがく【熱帯医学 tropical medicine】

熱帯地方特有の疾病に関する医学の部門。熱帯地方(東南アジア,アフリカ,南アメリカなど)では,さまざまな原因が関連して特有な疾病が発生する。まず,熱帯地方の自然条件が各種の病原微生物の生育,繁殖に適していることが多い。同様に熱帯地方の自然条件が病原微生物を媒介する動物の成育,繁殖に適していることが多い。睡眠病を媒介するツェツェバエなどいくつかの疾病の媒介動物は,熱帯地方に限って生息している。また病原微生物だけでなく,熱帯地方の自然条件が,毒ヘビなど各種の有害生物の成育,繁殖に適していて,住民に被害が出ることも多い。

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