片栗(読み)カタクリ

デジタル大辞泉の解説

かた‐くり【片×栗】

ユリ科の多年草。山地の林に生え、高さ約15センチ。葉は楕円形で、表面に紫色の斑紋がある。早春、花茎の頂に紫色の花を下向きに1個つけ、花びらは6枚あり、先が反り返る。鱗茎(りんけい)は良質のでんぷんを含む。かたかご。 春》「―の一つの花の花盛り/素十
片栗粉」の略。

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大辞林 第三版の解説

かたくり【片栗】

ユリ科の多年草。林下に生じ、早春、二葉を開く。葉は楕円形で厚く、紫斑がある。葉にやや後れて長い花茎の先に紫紅色のユリに似た花を一個下向きにつける。根茎は白色・多肉の棒状でデンプンを蓄え、片栗粉にする。古名、カタカゴ・カタカシ。カタコ。 〔「片栗の花」は [季] 春。《-の一つの花の花盛り/高野素十》〕
「片栗粉」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かた‐くり【片栗】

〘名〙
① ユリ科の多年草。北海道、本州、まれに九州、四国の山地の樹陰に生える。高さ約二〇センチメートル。春、地下の鱗茎から二葉を出す。葉は長柄をもち、長さ六~九センチメートルの先のとがった長卵形で、紫色斑紋がある。四~五月頃、葉間から花茎を出し、茎頂に径四~五センチメートルの紅紫色の花を下向きに単生する。花被は六片で反曲する。鱗茎はでんぷんを含み、片栗粉の原料。若葉は食べられる。車前葉山慈姑は和製漢名で正しくない。かたこ。ぶんだいゆり。かたかご。かたかし。
▼かたくりの花 《季・春》 〔物類称呼(1775)〕
※俳諧・滑稽雑談(1713)二月「堅香子花〈略〉万葉集見安云、堅香子の花、山百合の花也、此根を製してかたくりと云也と云々」

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