犬榧(読み)イヌガヤ

デジタル大辞泉 「犬榧」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐がや【犬×榧】

イチイ科の常緑小高木または低木暖地自生樹皮黒褐色で浅い裂け目が縦に走る。葉は線形で、羽状につく。雌雄異株。3、4月ごろ、黄色雄花緑色雌花がつく。果実は丸く、外種皮肉質

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精選版 日本国語大辞典 「犬榧」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐がや【犬榧】

〘名〙 イヌガヤ科の常緑低木または小高木。本州以西の山地に生える。大きいものは高さ一〇メートル、直径〇・三メートルほどに達する。樹皮は灰褐色で縦の裂け目をもつ。葉は濃緑色の線形で互生し、横向きの枝では左右に平開して羽状を呈する。雌雄異株で、春、黄色い雄花が球状に集まって下向きに咲き、緑色の雌花は球形または楕円形に集まって咲く。実は倒卵形か楕円形で赤紫色に熟す。胚乳(はいにゅう)から油を採り、塗料などに用いる。材は細工物、枕木、土木用材に用いる。へぼがや。あぶらがや。べべがや。ひょうび。〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「犬榧」の解説

犬榧 (イヌガヤ)

学名Cephalotaxus harringtonia
植物。イヌガヤ科の常緑針葉低木・小高木,園芸植物

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