狙う(読み)ネラウ

デジタル大辞泉 「狙う」の意味・読み・例文・類語

ねら・う〔ねらふ〕【狙う】

[動ワ五(ハ四)]
目標に命中させようとして、弓・鉄砲などを構える。照準を定める。また、矢・たまなどを目標物に命中させようとする。「銃で鴨を―・う」「外角低めを―・って投げる」
あるものを手に入れようとしたり遂行しようとしたりして、その機会をうかがう。「すきを―・う」「命を―・う」
ある事柄を目標に置く。それを目標としてめざす。「始めから優勝を―・う」「若い女性を―・った企画
[可能]ねらえる
[類語]うかがうつけねらう探る狙い澄ます狙いを付ける虎視眈眈鵜の目鷹の目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狙う」の意味・読み・例文・類語

ねら・うねらふ【狙】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. あるものを手に入れようとして、または殺そうとして、その目的物の様子をうかがう。また、その目的が達成される機会を待つ。ねつらう。
    1. [初出の実例]「この岳にを鹿踏み起こしうか埿良比(ネラヒ)かもかもすらく君ゆゑにこそ」(出典:万葉集(8C後)八・一五七六)
    2. 「いかにもして将軍をねらい奉らん為に」(出典:太平記(14C後)一四)
  3. 弓や鉄砲などで命中させようと、目標に向けて構える。
    1. [初出の実例]「傾城を御らんぜば、手だれにねらうて射おとせとのはかりこととおぼえ候」(出典:平家物語(13C前)一一)
    2. 「トリヲ nerǒ(ネラウ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  4. ある事柄を目標としてめざす。ある物事を目標として、それを試みる。
    1. [初出の実例]「山門の大衆、狼藉をいたさば手むかへすべき所に、ふかうねらう方もやありけむ、ひと詞もいださず」(出典:平家物語(13C前)一)
    2. 「とろろじるならば、ねらふて見う」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android