虎視眈眈(読み)コシタンタン

デジタル大辞泉 「虎視眈眈」の意味・読み・例文・類語

こし‐たんたん【虎視××眈】

[ト・タル][文][形動タリ]《「易経」頤卦から》虎が、鋭い目つきで獲物をねらっているさま。転じて、じっと機会をねらっているさま。「虎視眈眈とチャンスをうかがう」
[類語]狙ううかがうつけねらう探る狙い澄ます狙いを付ける鵜の目鷹の目まじまじじっとじろじろじろりきょろりぎょろりきょときょときょろきょろぎょろぎょろしげしげつくづくはたはった明視がん熟覧細見嘱目瞠若どうじゃく瞠目どうもくめつすがめつのみ取りまなこ視一視目する見入る見張る見澄ます目を凝らす注目虎視注視刮目かつもく目配り凝視目撃着目着眼直視正視見る眺める見遣る見詰める見据えるにら目に留まる目を留める目を配る目を注ぐ目を付ける目を向ける目をくれる視線を注ぐ目を遣る目にする目を据える瞳を凝らす瞳を据える目を奪われる目を輝かす目を光らす目を転ずる目を向ける目が行く目を皿にする

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精選版 日本国語大辞典 「虎視眈眈」の意味・読み・例文・類語

こし‐たんたん【虎視眈眈】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 虎が獲物をねらって身がまえ、鋭く見つめるさま。転じて、じっと機会をねらい、すきがあればつけ入ろうとうかがうさまにいう。
    1. [初出の実例]「虎視眈々、臀、株木に困しまず」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)四)
    2. 「大人がその機を狙ふに虎視眈々たる事は」(出典:百鬼園随筆(1933)〈内田百大人片伝)
    3. [その他の文献]〔易経‐頤卦〕

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四字熟語を知る辞典 「虎視眈眈」の解説

虎視眈眈

虎が獲物をねらって身がまえ、鋭く見つめる様子。転じて、じっと機会をねらい、すきがあればつけ入ろうとうかがうさまにいう。

[活用] ―と・―として。

[使用例] 大人がその機を狙うに虎視眈々たる事は[内田百閒百鬼園随筆|1933]

[使用例] 虎視眈々と獲物の到来を待ち受けていたのである[安部公房他人の顔|1964]

[解説] 「眈眈」は欲深そうな目つきでねらう様子。

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