(読み)ソ

デジタル大辞泉 「狙」の意味・読み・例文・類語

そ【狙】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉) [訓]ねらう
動物の名。サル。「狙猴そこう
ひそかにすきをうかがう。ねらう。「狙撃

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精選版 日本国語大辞典 「狙」の意味・読み・例文・類語

ねらいねらひ【狙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねらう(狙)」の連用形名詞化 )
  2. ねらうこと。
    1. [初出の実例]「山辺には猟夫(さつを)の禰良比(ネラヒ)かしこけど牡鹿鳴くなり妻の眼を欲り」(出典万葉集(8C後)一〇・二一四九)
  3. ねらいがり(狙狩)
    1. [初出の実例]「ねらひといへるはしかをとる事なり」(出典:俊頼髄脳(1115頃))
  4. ねらう目標。照準。また、あることをする意図や目的。
    1. [初出の実例]「Neraiga(ネライガ) ハズレタ」(出典:和英語林集成初版)(1867))

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普及版 字通 「狙」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音] ソ・ショ
[字訓] さる・ねらう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は且(そ)。〔説文〕十上に「(さる)の屬なり」とし、「一に曰く、狙は犬なり。暫(しばら)く人を齧(か)むなり」とあり、猿と犬との両類をあげる。〔荘子、斉物論〕の朝三暮四の話にみえる猿飼いは、狙公とよばれている。のち狙伺の意に用いるのは、(しよ)・索と通用の義である。

[訓義]
1. さる。
2. わるがしこい、ねらう、いつわる。
3. いぬ。

[古辞書の訓]
立〕狙 サル・ヲソ

[語系]
狙・dziaは同声。は伺い見ることをいう。索sheakも声が近く、索求の意がある。

[熟語]
狙猿狙害・狙喜・狙撃・狙公狙侯狙猴・狙狙詐・狙伺狙発狙杙
[下接語]
猿狙・群狙・巧狙・衆狙

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