朝日日本歴史人物事典 「狛朝葛」の解説
狛朝葛
生年:宝治1(1247)
鎌倉時代後期の雅楽奏者。建長1(1249)年生まれ,正慶2/元弘3(1333)年没とする説も。『教訓抄』(1233)の著者狛近真の孫。童名は海王丸。祖父の教訓を心にとどめ勤勉怠らず『続教訓抄』を著す。秘曲「陵王荒序」を舞うこと,16歳から81歳まで18回を数え,雅楽一の者を36年間勤めた。左舞譜『掌中要録』『掌中要録秘曲』の著者ともいわれる。<参考文献>『楽所補任』
(蒲生美津子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報