玄海原発(読み)げんかいげんぱつ

百科事典マイペディアの解説

玄海原発【げんかいげんぱつ】

九州電力玄海原子力発電所。佐賀県東松浦郡玄海町。1〜4号機のいずれも加圧水型軽水炉。1号機は1975年,2号機は1981年,3号機は1994年,4号機は1997年に運転を開始。3号機は2009年,日本初のプルサーマル利用を開始した。2015年5月現在,いずれも定期点検中で稼働していない。1号機の原子炉圧力容器の劣化が問題となっている。2011年7月,3号機再稼働の説明TV番組での〈やらせメール〉で古川知事が九州電力にその引き金となる発言をしていたことが問題となった。2013年7月に施行された原子力規制委員会新規制基準では,過酷事故対策や地震・津波対策など厳しい基準が設定された。1号機は運転開始から40年を超えており,フィルター付きベント設備や難燃ケーブルの設置など新規制基準が求める巨額の過酷事故対策に適合するのが難しい。新規制基準の項目には160km圏内の全火山の影響評価についてもこれまで以上に詳細な評価報告を求めており,活火山だけでも圏内に6つある玄海原発の再稼働審査は長期化すると見られていたが,2013年7月九州電力は再稼働申請を提出,原子力規制委員会は大きな不備はないとして3号機,4号機の優先審査を進める方針を明らかにした。しかし2014年3月,原子力規制委員会は同じく九州電力の川内原発の審査を最優先すると発表した。原子力規制委員会の審査が終了しても,県など地元自治体の同意がなければ再稼働できない。九州電力は2015年3月1号機を廃炉にすることを決めた。また運転開始から34年になる2号機については,運転を継続するか廃炉にするか検討している。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

玄海原発

1975年に運転を始めた1号機(出力55万9千キロワット)、81年の2号機(同)、94年の3号機(118万キロワット)、97年の4号機(同)の計4基がある。いずれも加圧水型(PWR)。1号機は2015年に廃炉となり、2号機は今年2月に廃炉が決まった。一方、岸本英雄町長(当時)、山口祥義知事の同意のもと、3号機が昨年3月、4号機は同6月に再稼働した。

(2019-03-16 朝日新聞 朝刊 佐賀全県・2地方)

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