コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

王子製紙争議 おうじせいしそうぎ

3件 の用語解説(王子製紙争議の意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

王子製紙争議【おうじせいしそうぎ】

王子製紙労働組合苫小牧(とまこまい),春日井工場)の賃金要求に端を発した労働争議。組合側の賃金引上げ要求に対し,会社側が提案した稼働率向上のため連続12日操業の企業合理化の協約案をめぐって1958年7〜12月にわたり144日間の大争議となる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

おうじせいしそうぎ【王子製紙争議】

王子製紙における1958年の労働争議。王子製紙労組は総評傘下の紙パルプ労連の中核的組合であったが,その賃金引上げ要求に対して,58年2月,会社は稼働率向上のための連続12日操業を提案した。これに反対して組合は同年4月にストライキに入ったが,会社はロックアウトで対抗し,さらにユニオンショップ制を廃止する労働協約改定を申し入れた。組合は総評系の組合の支援を背景に長期闘争に入ったが,7月から組合脱退者が相次ぎ,8月には王子新労(王子製紙新労働組合)が結成されて組織分裂が表面化し,労働組合間の対立が深刻になった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王子製紙争議
おうじせいしそうぎ

1958年(昭和33)に王子製紙株式会社(従業員4500人)で発生、組合の分裂に発展した労働争議。いわゆる「なべ底景気」のなか、民間労働組合の弱体化をねらう政策と対立した代表的な争議。同年2月、組合は春闘に基づく2000円余の賃上げなどを要求したが、抗争の続く6月、会社は逆に労働協約の改定、なかでもユニオン・ショップ制の廃止などを提案したため、これに反発した組合は、総評、紙パルプ労連との共同闘争を確立し、7月18日から無期限ストに突入した。
 しかし、東京本社、苫小牧(とまこまい)、春日井(かすがい)両工場支部で次々に第二組合が結成され、両組合員、主婦が激突する対立が生じ、紙パルプ労連の組合員1万5000人が連帯スト、全道労協の組合員27万人が1時間の連帯職場大会などの大闘争に発展した。12月9日中央労働委員会の斡旋(あっせん)で解決し、第一組合は勝利を宣言したが、翌年会社は第一組合員の懲戒処分、役職の剥奪(はくだつ)、争議中の組合幹部への辞職勧告、解雇、あるいは第一組合員子弟の採用ゼロなどの攻撃を加えたので、組合からの脱退者が続出し、第一組合は少数組合に転落した。[松尾 洋]
『王子闘争記録編纂委員会編『団結がんばろう』(1959・労働法律旬報社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

王子製紙争議の関連キーワード労働争議争議争議団労働争議調停法河毛二郎田中文雄中島慶次横石信一所定労働日

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone