登熟(読み)トウジュク

世界大百科事典 第2版の解説

とうじゅく【登熟 grain filling】

農作物の種子が母体上で発育・成熟する過程をいい,とくに成熟種子を生産対象とする穀類マメ類などに適用されるのがふつうである。開花,受精を完了した花器中では,子房が発育を開始し,その中で種子の形成すなわち登熟が進行する。この過程を通じて種子中には,次世代の新個体の原基ともいうべき胚が形成されるほか,次世代の初期栄養となるデンプン,脂肪,タンパク質などが,胚乳や子葉中に順次蓄積されていく。穀類やマメ類では,種子中に貯蔵されるこれら栄養物質を収穫の主たる対象とするものであるから,登熟は作物生産上,最も重視される過程の一つとなる。

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大辞林 第三版の解説

とうじゅく【登熟】

穀物やマメ類の種子が次第に発育・肥大していくこと。

とじゅく【登熟】

( 名 ) スル
豊かに実ること。 「麦穂穣々として-し/八十日間世界一周 忠之助

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精選版 日本国語大辞典の解説

とう‐じゅく【登熟】

と‐じゅく【登熟】

〘名〙 (「と」は「登」の慣用音) 穀類などが、出穂のあと成熟していくこと。とうじゅく。〔音訓新聞字引(1876)〕

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