百年河清を待つ(読み)ひゃくねんかせいをまつ

故事成語を知る辞典 「百年河清を待つ」の解説

百年河清を待つ

いくら時間が経っても、確かなことは期待できないことのたとえ。

[使用例] 下手をすると百年河清をまつというようなことにもなりかねない[中野好夫*傷はまだ癒えていない|1958]

[由来] 「春秋左氏伝じょうこう八年」に引用されている、中国の古い詩の一節から。紀元前五六五年、春秋時代のこと。という大国に攻められた小国ていで、降伏するか、以前から縁がある大国、しん援軍を待つかが議論になりました。このとき、降伏派のある人物が、「河のむをつも、じん寿じゅいくばくぞ(いつも黄色く濁っている黄河が澄むのを待つとはいっても、人間の寿命はそんなに長くはない)」という古い詩を引用して、待っていても晋が助けてくれるあてはないことを述べたので、楚に降伏することになったのでした。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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