百済琴(読み)クダラゴト

デジタル大辞泉 「百済琴」の意味・読み・例文・類語

くだら‐ごと【百済琴】

竪箜篌たてくご日本名。古代アッシリアに発祥奈良時代百済を経て伝来し、平安初期まで雅楽器として用いられた。正倉院に部分的に残存。→箜篌くご

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精選版 日本国語大辞典 「百済琴」の意味・読み・例文・類語

くだら‐ごと【百済琴】

  1. 〘 名詞 〙 竪箜篌(たてくご)の日本での名。古代アッシリアの楽器で、奈良時代に、中国、百済などを経て伝来。平安初期まで雅楽器に用いられたが、中期に滅びた。正倉院に残欠遺存する。→箜篌(くご)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「妓(をどりこ)の内に箜篌(クダラゴト)〈国会図書館本ルビ〉をよく弾ずるものあり」(出典随筆独寝(1724頃)上)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「百済琴」の意味・わかりやすい解説

百済琴
くだらこと

朝鮮弦楽器の日本名。百済楽の楽器の一つとして伝えられた箜篌 (くご) の別名。箜篌には竪箜篌,臥箜篌,鳳首箜篌の3種があるが,百済琴はハープ型の竪箜篌と考えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「百済琴」の意味・わかりやすい解説

百済琴
くだらごと

箜篌

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