益田池(読み)ますだのいけ

世界大百科事典 第2版の解説

大和国高市郡に設けられた。奈良県橿原市久米寺の南西の地に定され,跡が一部残存している。丘陵に囲まれた盆地部に堤を築き,高取川をせきとめて池とした。堤跡の高さ約8m,基底の幅約15m。面積は40ha前後であったと推定される。完成時に空海によって撰された《益田池碑銘幷序》によると,822年(弘仁13)藤原三守と紀末成とが,干ばつに備える一方,開墾促進を目的に造池を計画し,嵯峨天皇の許可を得,空海の弟子真円とともに工事に着手した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

奈良県橿原市久米にあった池。弘仁一四年(八二三)勅旨によって開かれた。

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