法則の辞典 「相反法則」の解説 相反法則【law of reciprocity】 整数論の基本則の一つ.最初オイラーによって帰納的に発見され,後ルジャンドルやガウスによって証明された.「奇数の素数 p,q のうち,少なくとも一つが4n+1の形を有すれば,p は q の二次剰余であり,かつ q が p の二次剰余であるか,あるいは p が q の二次非剰余でかつ q が p の二次非剰余である.p,q がともに4n+3の形ならば,p は q の二次剰余であり,かつ q が p の二次非剰余であるか,あるいは p が q の二次非剰余でかつ q が p の二次剰余である」という定理. 相反法則【law of reciprocity】 ブンゼン‐ロスコーの光化学の法則*の別名である.光化学反応において,変化する物質の量は,生成物質による二次的な妨害がなければ,吸収された光の強度とその照射時間の積に比例する.すなわち,光の強度が大きければ照射時間はその逆数に比例した値でよい.写真などの感光材料の場合なら,標準的な現像処理を行う限り,露光された感光材料の光学密度は,露光時間と光の強さの積に比例する.天体などのきわめて弱い光の場合にはこれからのずれが生じるが,その場合には黒化の法則*(シュヴァルツシルトの法則*)が成立する. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の相反法則の言及 【ブンゼン=ロスコーの法則】より …相反法則reciprocity law,相反則ともいう。光化学変化を起こす物質の量Pは,光の強さIと照射時間tの両方に比例するというもの。… ※「相反法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by