相貌的知覚(読み)そうぼうてきちかく(英語表記)physiognomic perception

精選版 日本国語大辞典 「相貌的知覚」の意味・読み・例文・類語

そうぼうてき‐ちかく サウバウ‥【相貌的知覚】

〘名〙 (physiognomic perception の訳語) 心理学で、幼児原始人のように、自我環境未分化状態で生ずる知覚をいう。生命のないものにも人間と同様な感情表情があると知覚すること。

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デジタル大辞泉 「相貌的知覚」の意味・読み・例文・類語

そうぼうてき‐ちかく〔サウバウテキ‐〕【相貌的知覚】

生命のないものにも人間と同様な感情があり、表情があると感じること。太陽が笑ったり、月が悲しげにうなだれたりしていると感じるなど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「相貌的知覚」の意味・わかりやすい解説

相貌的知覚
そうぼうてきちかく
physiognomic perception

外界対象事象に感情や欲求を移入して,あたかも表情をもったもののように把握することをさす。幼児あるいは特にペット動物の知覚の特徴を示すものとして,H.ウェルナーにより提出された用語。対象の部分部分ではなく,漠然とした全体相貌をとらえることを表わし,一般に未発達な知覚の特性とされる。

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