角膜と水晶体の間(前眼房)および虹彩(こうさい)と水晶体の間(後眼房)を満たす水様透明の液体である。毛様体より分泌され、水晶体に栄養を与え、虹彩の位置を保ち、代謝産物を洗い流すなどの役目を担っている。また、眼圧を一定に保つ主役でもある。眼房水はリンパ液に類似し、塩化ナトリウム0.7%、タンパク質0.02%、ブドウ糖0.1%を含み、屈折率は1.336である。
虹彩炎や毛様体炎がおこると、房水中に炎症産物が出現したり、タンパク質が増加し、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡で観察できる。房水流出路は、隅角壁からシュレム管を流れて上強膜静脈へ入る主流と、虹彩根部から組織液流の形で上脈絡膜腔(くう)へ流れる副流がある。
[岩田和雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...