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矛盾論 むじゅんろん Mao dun lun

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

矛盾論
むじゅんろん
Mao dun lun

中国共産党の指導者毛沢東が延安の抗日政治大学で行なった講演をもとに,1937年8月に成稿とした論文。多少の改訂があるが『毛沢東選集』中に収められている。マルクス主義の唯物論的弁証法,特に矛盾の普遍性と特殊性の関係を明らかにしている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

矛盾論
むじゅんろん

『実践論』と並ぶ毛沢東(もうたくとう)の代表的著作。1937年8月に延安で講演された。弁証法的唯物論の基本となる矛盾の法則についてわかりやすく説いている。骨組みは当時ソ連で出版されたミーチン監修『弁証的唯物論』や同書の訳書に艾思奇(がいしき)が付した「研究提綱」に拠(よ)っているが、毛沢東思想の特徴も現れている。一定の条件下では精神が物質を、生産関係が生産力を規定するという矛盾の主要な側面の転化の強調などである。また中国革命を貫く基本(根本)矛盾として、帝国主義と中国、封建制度と人民の二つの矛盾があり、時期によりそのいずれかが主要矛盾となること、日本の侵略激化により帝国主義と中国の矛盾が主要矛盾となったからには、それまで敵対していた蒋介石(しょうかいせき)政権とも連合せねばならないことなどを説き、抗日統一戦線の理論的根拠を明らかにしている。このような意味から『矛盾論』を哲学としてより、中国革命の理論として高く評価する人もいる。[古厩忠夫]
『松村一人・竹内実訳『実践論・矛盾論』(岩波文庫) ▽毛沢東選集翻訳委員会訳『実践論・矛盾論』(大月書店・国民文庫)』

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