デジタル大辞泉 「矜」の意味・読み・例文・類語 きょう【矜】[漢字項目] [音]キョウ(呉)(漢) キン(漢) [訓]ほこる〈キョウ〉自負する。ほこる。「矜持」〈キン〉あわれむ。「矜恤きんじゅつ」[補説]を「キン」と読むのは慣用読み。 きん【矜】[漢字項目] ⇒きょう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「矜」の読み・字形・画数・意味 矜9画 [字音] キョウ・キン・カン(クヮン)[字訓] あわれむ・ほこる[説文解字] [字形] 形声声符は今(きん)。〔説文〕十四上に「矛(ほこ)のなり」とあり、矛を意符とする字である。それが原義であろうが、用例はない。哀矜・矜持のように用いる。矛の柄を矛槿(ぼうきん)といい、矜にも槿の声がある。また「鰥寡(くわんくわ)」を「矜寡」に作ることがあり、鰥の義にも用いる。おそらく矛槿が字の原義、他の声義は仮借通用の義であろう。矜を哀矜の意とするのは、〔方言、一〕によると斉・魯の間の語であり、矜式の意は敬、矜急の意は緊、矜寡の意は鰥の仮借であろう。通用義の多い字である。[訓義]1. ほこの柄、矛槿。2. あわれむ、あやぶむ、めぐむ。3. ほこる、おごる、おごそか、たっとぶ。4. 敬と通じ、つつしむ、うやまう。5. 緊と通じ、にわか、そばだてる、くるしむ。6. 鰥と通じ、やもお、老いて妻なきもの。[古辞書の訓]〔名義抄〕矜 オホキニス・フトシ・メグム・ハタエ・カナシブ・ホシママ・ホコル・オゴル・アハレフ 〔字鏡集〕矜 ハタエ・アハレム・ホシイママ・ホコル・オホキニス・メグム・エ・コトシ・カナシム・ホコノカラ・ホコノツカ・ヲゴル[熟語]矜寡▶・矜哀▶・矜異▶・矜育▶・矜允▶・矜▶・矜誇▶・矜夸▶・矜貴▶・矜偽▶・矜急▶・矜糾▶・矜救▶・矜倨▶・矜矜▶・矜彊▶・矜競▶・矜驕▶・矜謹▶・矜▶・矜厳▶・矜衒▶・矜顧▶・矜功▶・矜弘▶・矜察▶・矜肆▶・矜恃▶・矜示▶・矜持▶・矜慈▶・矜奢▶・矜恤▶・矜恕▶・矜縦▶・矜尚▶・矜式▶・矜飾▶・矜色▶・矜慎▶・矜賑▶・矜人▶・矜請▶・矜全▶・矜前▶・矜然▶・矜争▶・矜躁▶・矜惻▶・矜泰▶・矜大▶・矜▶・矜誕▶・矜▶・矜張▶・矜飭▶・矜▶・矜独▶・矜納▶・矜能▶・矜伐▶・矜愍▶・矜憫▶・矜負▶・矜誣▶・矜愎▶・矜奮▶・矜勉▶・矜▶・矜満▶・矜勇▶・矜宥▶・矜▶・矜▶・矜露▶[下接語]哀矜・懐矜・驕矜・敬矜・夸矜・誇矜・志矜・自矜・慈矜・仁矜・垂矜・節矜・操矜・伐矜・愍矜・奮矜 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報