
なり」とあり、矛を意符とする字である。それが原義であろうが、用例はない。哀矜・矜持のように用いる。矛の柄を矛槿(ぼうきん)といい、矜にも槿の声がある。また「鰥寡(くわんくわ)」を「矜寡」に作ることがあり、鰥の義にも用いる。おそらく矛槿が字の原義、他の声義は仮借通用の義であろう。矜を哀矜の意とするのは、〔方言、一〕によると斉・魯の間の語であり、矜式の意は敬、矜急の意は緊、矜寡の意は鰥の仮借であろう。通用義の多い字である。
▶・矜誇▶・矜夸▶・矜貴▶・矜偽▶・矜急▶・矜糾▶・矜救▶・矜倨▶・矜矜▶・矜彊▶・矜競▶・矜驕▶・矜謹▶・矜
▶・矜厳▶・矜衒▶・矜顧▶・矜功▶・矜弘▶・矜察▶・矜肆▶・矜恃▶・矜示▶・矜持▶・矜慈▶・矜奢▶・矜恤▶・矜恕▶・矜縦▶・矜尚▶・矜式▶・矜飾▶・矜色▶・矜慎▶・矜賑▶・矜人▶・矜請▶・矜全▶・矜前▶・矜然▶・矜争▶・矜躁▶・矜惻▶・矜泰▶・矜大▶・矜
▶・矜誕▶・矜
▶・矜張▶・矜飭▶・矜
▶・矜独▶・矜納▶・矜能▶・矜伐▶・矜愍▶・矜憫▶・矜負▶・矜誣▶・矜愎▶・矜奮▶・矜勉▶・矜
▶・矜満▶・矜勇▶・矜宥▶・矜
▶・矜
▶・矜露▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...