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石炭地下ガス化 せきたんちかガスか underground gasification of coal

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石炭地下ガス化
せきたんちかガスか
underground gasification of coal

地下に存在する石炭を採掘することなく,炭層状態のままでガス化して取出すこと。炭層の孔隙に空気や酸素などガス化剤を送り込みながら燃焼させることにより,ガス化した石炭を回収する。ガス化は一般に揮発分が多く,化学的に不活性なイナート分が少ない炭層に適している。

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百科事典マイペディアの解説

石炭地下ガス化【せきたんちかガスか】

地下の石炭層をそのままガス化して利用する方法。1880年ごろロシアのD.I.メンデレーエフが提唱したとされる。地上の隔たった2点から石炭層中に立坑を掘って水平坑道で結び,炭層の一端に着火,立坑の一方から送風,他方からガスを取り出すというもので,第2次大戦前にソ連で実験され,戦後復活,石油危機後は米,仏,独,ベルギーなども研究に着手。
→関連項目採炭

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世界大百科事典 第2版の解説

せきたんちかガスか【石炭地下ガス化 underground coal gasification】

石炭が不完全燃焼すると一酸化炭素が発生するが,この反応を地下の炭層の中で起こさせることをいう。これができれば,人間が立坑や坑道を掘って地下に入り石炭を採掘しなくとも,ガスの形に変えて地上に取り出して利用できる。この地下の炭層自体の中に一種のガス発生ゾーンをつくるという着想は1880年ごろロシアのD.I.メンデレーエフ(元素の周期律の発見者)が,炭層の採掘中に起こる自然発火の現象にヒントを得て提唱したといわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石炭地下ガス化
せきたんちかがすか
underground gasification of coal

石炭を採炭して地上に取り出すことなく、地下の炭層にあるままでガス化することをいう。周期表で有名なロシアのメンデレーエフが1888年に構想を発表して以来、多くの国で研究開発が進められ、1956年にソ連で実用化された。現在はウズベキスタンで操業しているものが唯一の実用例である。1961年に操業を開始して以来、1日100万立方メートルの低カロリーガスを生産し、近接する発電所に送っている。オーストラリアアメリカなどでも開発が進められている。
 一般的方法は、地上より送風孔とガス排出孔をボーリングして炭層に達せしめ、それらの間をガスが流れるように連結する。そして送風孔より空気を不足ぎみに送りながら点火すると、発熱しながら二酸化炭素を発生し、それはさらに加熱された石炭と反応して一酸化炭素となる。空気のかわりに酸素を用いれば、より発熱量の高いガスが得られる。利点としては、危険な坑内作業を大幅に軽減できること、炭層があまりに薄すぎるとか低品位であるなどの理由で一般の採炭法では経済的でない場合でも経済性が出てくる可能性があることなどである。石炭層とガスの接触をうまく保持でき、一定の組成のガスが効率よく得られれば利点の多い石炭ガス化法となりうる。[富田 彰]

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