砂上の楼閣(読み)サジョウノロウカク

デジタル大辞泉 「砂上の楼閣」の意味・読み・例文・類語

砂上さじょう楼閣ろうかく

見かけはりっぱであるが、基礎がしっかりしていないために長く維持できない物事のたとえ。また、実現不可能なことのたとえ。
[補説]「机上の空論」との混同で、「机上楼閣」とするのは誤り。
[類語]机上の空論座上の空論絵に描いた餅素引きの精兵せいびょう

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精選版 日本国語大辞典 「砂上の楼閣」の意味・読み・例文・類語

さじょう【砂上】 の 楼閣(ろうかく)

  1. ( 砂上に建てた楼閣の意 ) 一見立派だが基礎がもろくて長く維持できないこと、また、実現不可能なことをたとえていう語。
    1. [初出の実例]「之が無ければ下院は真に民衆意嚮の発現とならず、尓余の改革は畢竟沙上の楼閣に過ぎぬことになる」(出典:閑談の閑談(1933)〈吉野作造〉三)

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故事成語を知る辞典 「砂上の楼閣」の解説

砂上の楼閣

崩れやすい砂の上に建てた高い建物。外見は立派だが、長く維持できないもののたとえ。また、実現不可能なことのたとえ。

[使用例] おことが上手に口舌彼等を服させた功はおろそかに思わんが、中国経営の大業が、砂上の楼閣であってはならぬ[吉川英治黒田如水|1943]

[由来] 「新約聖書―マタイ伝・七」から。イエスが、自分の教えに耳を傾けない人々のことを「砂の上に自分の家を建てた愚かな人」にたとえ、「雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう」と、そのもろさを述べています。

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ことわざを知る辞典 「砂上の楼閣」の解説

砂上の楼閣

崩れやすい砂の上に建てた高い建物。外見はりっぱだが長く維持できないもののたとえ。また、実現不可能なことのたとえ。

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