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硫化カリウム りゅうかカリウムpotassium sulfide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硫化カリウム
りゅうかカリウム
potassium sulfide

化学式 K2S 。液体アンモニア中で硫黄とカリウムを反応させて得られる。無色立方結晶であるが,工業製品はポリ硫化カリウムを含み,黄緑色を呈し,硫肝と呼ばれる。吸湿性が強く不安定。衝撃あるいは急速な加熱により爆発することがある。融点 840℃。水に易溶。水溶液は強アルカリ性を呈する。5水塩は無色斜方晶系柱状晶である。硫化水素臭がある。空気および光に触れると黄ないし赤黄色に変色する。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうかカリウム【硫化カリウム potassium sulfide】

カリウムと硫黄の化合物で,一硫化物のほかに多硫化物が知られている。
[一硫化カリウムpotassium monosulfide]
 化学式K2S。純粋なものは無色の結晶性粉末。融点840℃。比重1.805(14℃)。結晶はアンチ蛍石型構造,格子定数a=7.391Å。K―S原子間距離3.18Å。空気中で容易に酸化されて黄色を呈する。潮解性で,水に易溶。エチルアルコールグリセリン,液体アンモニアに可溶。水溶液は強いアルカリ性を呈し,酸によって硫化水素を発生する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫化カリウム
りゅうかかりうむ
potassium sulfide

カリウムと硫黄(いおう)の化合物。カリウムの一硫化物である。単に硫化カリウムというと普通は一硫化物をさし、他はポリ硫化物とよばれる。硫化ナトリウムと同様、硫化水素カリウム溶液に当量の水酸化カリウム溶液を作用させると五水和物を得ることができる。水素気流中で加熱脱水すると無水和物となる。そのほか、カリウムと硫黄を直接あるいは液体アンモニア中で反応させる方法、硫酸カリウムを炭素または水素で還元する方法がある。工業的には炭酸カリウムと硫黄を二対一に混合し、融解して製造する。無色、潮解性の結晶性粉末。空気中で容易に酸化されて黄色を呈する。工業製品(硫肝(りゅうかん))はポリ硫化物K2Sx(xは2、3、4、5など)を含むため黄緑色ないし褐色を呈する。水のほかエタノール(エチルアルコール)、グリセリン、液体アンモニアに溶ける。水溶液は強アルカリ性で、酸を加えると硫化水素を発生する。ほかに二および12水和物がある。角質を溶かす作用があるので皮膚病の治療に用いられる。[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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