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硫安工業 りゅうあんこうぎょうammonium sulfate industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硫安工業
りゅうあんこうぎょう
ammonium sulfate industry

硫酸アンモニウムを生産するアンモニア系窒素肥料工業の一つ。しかし普通,アンモニア合成から,アンモニア系の窒素肥料として硫安のほかに,硝安,尿素,塩安,化成肥料などを製造しており,高度の化学技術と巨大な設備をもつ窒素工業またはアンモニア工業の形態をとっている。空中窒素固定法の発明 (1904) によって発達した。日本では 1910年に石灰窒素から変成硫安を生産し,24年に合成アンモニア法によって硫安を製造,工業化の道が開かれた。その後発展を続け,1930年代初め,国際的な硫安の生産過剰に悩まされたが,35年頃はドイツに次いで,世界第2位の生産量を誇った。第2次世界大戦後,食糧増産時代の花形工業として立直り,49年には戦前の水準を回復した。しかし,硫安は土質を酸性化する難点があるところから尿素の比重が増し,高度化成肥料も増加したため,その地位は低下している。また近年は公害問題のため,合成硫安は 72年以後製造が中止され,化学繊維などの生産で使用したあとのアンモニアや硫酸の廃液でつくる回収硫安や副生硫安が主流になっている。

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百科事典マイペディアの解説

硫安工業【りゅうあんこうぎょう】

硫酸アンモニウム(硫安)からなる窒素肥料を生産する工業。1913年ハーバー=ボッシュ法確立後急速に発展。日本でも当初は石灰窒素からの変成硫安によったが,1921年カザレー法により合成硫安の生産を開始した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

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