日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンモニア合成」の意味・わかりやすい解説 アンモニア合成あんもにあごうせい 窒素と水素から触媒を用いて高温・高圧下でアンモニアを直接合成する方法である。これは、1907年F・ハーバーが合成アンモニアの基礎を確立し、その後C・ボッシュらの技術的協力により1913年に工業的生産に成功したもので、ハーバー‐ボッシュ法ともいわれている。[荒川 剛][参照項目] | アンモニア工業 | ハーバー | ハーバー‐ボッシュ法 | ボッシュ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンモニア合成」の意味・わかりやすい解説 アンモニア合成アンモニアごうせいammonia synthesis 窒素 N2 と水素 H2 からハーバー=ボッシュ法に従って N2+3H2=2NH3 という反応によって合成する。窒素は空気を液化して酸素を除いたものを用いる。水素 (水素ガス) は石炭やコークスを燃焼させてこれに水蒸気を吹込んだり (水性ガス) ,メタンと水蒸気を加熱したり ( CH4+H2O=CO+3H2 ) して得られるものを用いる。合成されたアンモニアは,硫安,尿素,硝酸などの製造原料として用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報