デジタル大辞泉
「社会性」の意味・読み・例文・類語
しゃかい‐せい〔シヤクワイ‐〕【社会性】
1 集団を作って生活しようとする、人間の根本的性質。
2 他人との関係など、社会生活を重視する性格。また、社会生活を営む素質・能力。「社会性のない人」
3 広く社会に通じる性質。社会生活に関連する度合い。「社会性の強い文学」
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しゃかい‐せい シャクヮイ‥【社会性】
〘名〙
① その社会一般に広く通ずる性質。
※失われた
青春(1946)〈
竹山道雄〉「無道徳にして、さらに社会性と時代性をもたせた
事件が実際におこったのです」
② 集団をつくって生活しようとする人間のもつ基本的な
傾向。
※アパアトの女たちと僕と(1928)〈
龍胆寺雄〉八「
空気の様に
無価値に見えるが空気の様に重要だ。そこに
意義ある社会性を含んで居る」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
社会性
しゃかいせい
sociabilité
フランスの社会学者 G.ギュルビッチが,社会学体系の一つである社会類型をとらえる微視社会学の対象としてあげた概念。彼によれば,社会的現実は実はいろいろなものから構成されており,そしてその究極の不可還元的な存在を「社会性の諸形式」または「社会結合の諸類型」という。社会性とか社会結合の型とかは,無数の「結ばれ方」であり,社会的現実の最も基礎的,要素的な所与をなしているという。さらに広くとれば,社会性は人間のもつ社交への指向性ということになる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報