神風や(読み)カミカゼヤ

デジタル大辞泉の解説

かみかぜ‐や【神風や】

[枕]「伊勢」「五十鈴川」「山田の原」「玉串の葉」など、伊勢神宮や神に関係のある語にかかる。
「―伊勢路を行けば」〈夫木・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

かみかぜや【神風や】

( 枕詞 )
「伊勢」にかかる。また、「五十鈴川いすずがわ」「玉串たまぐし」など、伊勢神宮に関係のある地名や事物にもかかる。 「 -五十鈴川波数知らず/新古今 神祇

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

かみかぜ‐や【神風や】

(「や」は間投助詞)
※後鳥羽院集(1239頃)「神風やいせの浜辺のあけぼのに霞ふきよる浦の初風」
② (転じて) 伊勢皇大神宮の中を流れる「五十鈴(いすず)川」、また、その別名の「御裳濯(みもすそ)川」にかかる。
※後拾遺(1086)賀・四五〇「君が代はつきじとぞ思ふ神風やみもすそ河のすまむ限りは〈源経信〉」
※新古今(1205)神祇・一八七四「神風やいすず川波数知らずすむべき御代にまたかへり来む〈藤原公継〉」
③ (①から転じて) 皇大神宮のある地「山田の原」「宮野の原」や、皇大神宮を表わす「内外(うちと)の宮」「朝日の宮」などにかかる。
※五社百首(1190)「神風や宮野の原のかるかやをかられて秋も過ぎむものかは〈藤原俊成〉」
※金槐集(1213)雑「神かせや朝日の宮の宮うつし影のどかなる世にこそありけれ」
④ 神の縁で、「豊幣帛(とよみてぐら)」「玉串(たまぐし)の葉」「みつの柏(かしわ)」「八重の榊葉」などにかかり、また「木綿(ゆふ)」と同音を持つ「夕日(ゆふひ)」などにかかる。
※元永元年十月十三日内大臣忠通歌合(1118)「神かぜやゆふ日の浦のおきつなみたちゐしばなく浜千鳥かな」
※新古今(1205)神祇・一八七六「神風やとよみてぐらになびくしでかけて仰ぐといふもかしこし〈後鳥羽院〉」
[補注]上代の枕詞「かむかぜの」の変化したもの。「かみかぜ」「かむかぜ」の発音の別は確実ではない。なお、③④は枕詞とみず、「かみかぜや」で「伊勢の」の意を表わしているとする説がある。

かむかぜ‐や【神風や】

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