禁足(読み)キンソク

精選版 日本国語大辞典 「禁足」の意味・読み・例文・類語

きん‐そく【禁足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一定の場所に居させて、外出させないこと。また、外出しないこと。
    1. [初出の実例]「恵遠(ゑをん)禅師虎渓を去らぬ禁足にだに、陶淵明がはかりことにて、虎渓を破り出でしぞかし」(出典:車屋本謡曲・木賊(1541頃))
    2. 「父から厳しく禁足を申付られたが」(出典:腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉一四)
    3. [その他の文献]〔宋高僧伝‐八・唐鄲州安国院巨方伝〕
  3. 罰として外出を禁止すること。また、その刑罰
    1. [初出の実例]「罪によっては竹箆(しっぺい)とか禁足とか下っては便所掃除とか云ふ罰もあったが」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「禁足」の読み・字形・画数・意味

【禁足】きんそく

足どめ。

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