デジタル大辞泉 「秋霜」の意味・読み・例文・類語 しゅう‐そう〔シウサウ〕【秋霜】 1 秋の霜。《季 秋》「―の降らむばかりの衾ふすまかな/石鼎」2 《霜の降りたさまから》白髪しらが。3 《秋の霜が草木を枯らすところから》刑罰・権威の厳しさや意志の堅さなどのたとえ。4 《霜のように光るところから》刀剣。特に、鋭く光る刀剣。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「秋霜」の意味・読み・例文・類語 しゅう‐そうシウサウ【秋霜】 〘 名詞 〙① 秋の霜(しも)。《 季語・秋 》[初出の実例]「秋霜爰降、転増二悽愴之心一」(出典:経国集(827)二〇・栗原年足対策文)「花春風に散り、葉秋霜に酔ふ」(出典:太平記(14C後)二四)[その他の文献]〔史記‐李斯伝〕② ( 霜が白くうっすらと置いているさまから ) 白髪(しらが)をたとえていう。[初出の実例]「待レ月帰レ家。鬢髪皆梳二秋霜之厳一。老者少二遺日一。弱者有二余年一」(出典:本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉)[その他の文献]〔李白‐秋浦歌十七首・其十五〕③ ( 白く濁っているところから ) 酒。うま酒。[初出の実例]「一盞秋霜淳酒酌、数声白雪雅琴調」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)三・六波羅蜜寺対月〈藤原明衡〉)④ ( 霜のように光るところから ) 刀剣。とくに、切れ味のよい刀剣。[初出の実例]「宣旨中云陵二九重之暁浪一。求三尺之秋霜」(出典:玉葉和歌集‐文治二年(1186)六月一〇日)⑤ ( 秋の霜が草木を枯らすところから ) 刑罰、権威、志操などのきびしいこと。→秋霜烈日。〔傅毅‐舞賦〕 あき‐しも【秋霜】 〘 名詞 〙 =あき(秋)の霜①[初出の実例]「秋に後るる 九月末〈略〉秋霜 九」(出典:俳諧・季引席用集(1818)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「秋霜」の読み・字形・画数・意味 【秋霜】しゆうそう(しうさう) 秋の霜。厳しいもの、また白髪にたとえる。唐・李白〔秋浦歌、十七首、十五〕詩 白髮三千 愁ひに(よ)りて箇(かく)の似(ごと)く長し 知らず、の裏(うち) 何(いづ)れの處にか、秋霜を得たる字通「秋」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報