空挺部隊(読み)くうていぶたい(英語表記)airborne troops

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「空挺部隊」の解説

空挺部隊
くうていぶたい
airborne troops

パラシュート部隊落下傘部隊とも呼ばれる。パラシュートグライダーヘリコプタ,または輸送機を用いて敵中に降下着陸し,戦闘することを目的とする歩兵部隊。第2次世界大戦で広く使われた。大規模な空挺作戦としては,1941年5月にドイツがクレタ島を攻撃し,成功を収めた。日本は 42年のパレンバンおよびセレベス (スラウェシ) 島メナド攻略にパラシュート部隊を投入,その後,フィリピン防衛や沖縄でも輸送機に空挺部隊を乗せて強行着陸させた。 60年代以後,ヘリコプタを大量に使って移動する空挺部隊が登場した。 65年に生れたアメリカの航空騎兵師団 air cavalry divisionはこの典型的なもので,約 500機のヘリコプタで機動作戦を行う。現在では空挺部隊はエリート部隊とされている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「空挺部隊」の解説

空挺部隊
くうていぶたい
airborne force

航空挺身部隊の略。落下傘降下により敵地の要域を占領するため、特別に編成、訓練された部隊をいう。これに適した装備として軽戦車、火砲など、空中投下可能なものをもっている。航空部隊と協力して長大な距離を迅速に機動するのが空挺作戦で、戦略的目的のために実施されることが多い。降下によらず、飛行場に着陸する方式をとることもある。戦術的空挺作戦はヘリコプターによることが多い。これをヘリボーンheliborne作戦という。これは一般の歩兵によって実施される場合が多い。空挺とヘリボーンをあわせて空中機動作戦という。アメリカは1空挺師団、1空中機動師団をもつ。自衛隊は空挺団(旅団相当)1個をもつ。

藤井治夫

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百科事典マイペディア「空挺部隊」の解説

空挺部隊【くうていぶたい】

空中輸送手段により目的地に急速に移動することのできる地上戦闘部隊。輸送機からの落下傘降下,グライダー,輸送機,ヘリコプターなどによる着陸などの方法が併用される。1939年のソ連フィンランドとの戦争でソ連軍によって初めて採用され,次いでドイツ軍,米軍が第2次大戦で大規模に採用した。現在,空挺部隊の重要性はさらに増している。

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精選版 日本国語大辞典「空挺部隊」の解説

くうてい‐ぶたい【空挺部隊】

〘名〙 航空機で敵地に深く侵入し、奇襲をかけたり、敵軍の後方攪乱(かくらん)したりして、自軍の作戦を有利に導くことをする別動隊。グライダー部隊、落下傘部隊など。

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