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空挺作戦 くうていさくせんairborne objective

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

空挺作戦
くうていさくせん
airborne objective

空中挺進作戦とも呼ばれる。パラシュートグライダーヘリコプタ,または輸送機によって,空中から降下して戦闘に加入する作戦。重要地点の奇襲占領,破壊,上陸作戦,渡河作戦に対する協力,敵地の後方遠距離への侵入,重要な戦略的島嶼の占領,敵後方の騒乱,敵ゲリラ活動の封殺などを目的とする。また空挺部隊の存在は,敵の対抗兵力を分散させる。 1920年代にアメリカ,30年代にソ連が演習などで先鞭をつけたが,第2次世界大戦開戦時の 40年ドイツ軍がノルウェーに対して行なったのが最初である。最も大規模なものはドイツ軍による 41年のクレタ島作戦であった (→クレタ島の戦い ) 。その後,連合軍によるシチリア島攻略,ノルマンディー上陸作戦 (オーバーロード作戦 ) などで実施され,成功を収めた。太平洋戦争では,日本が石油の産地であるパレンバンセレベス (スラウェシ) 島メナドに対して行なった。

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デジタル大辞泉の解説

くうてい‐さくせん【空×挺作戦】

地上部隊やその補給品を航空機によって輸送し、敵地に侵攻する作戦。

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世界大百科事典 第2版の解説

くうていさくせん【空挺作戦 airborne operation】

緊急に目標を占領するため,地上戦闘部隊が航空部隊により迅速に空中機動する作戦。たとえば追撃戦,上陸・渡河作戦,山地戦など地上移動の困難な場合に使われる。空挺作戦とヘリボーン作戦を合わせて空中機動作戦と総称するが,一般にはこれを空挺作戦と呼ぶ。空挺作戦は,特別に編成,訓練された部隊が,航空部隊と協力して相当の重装備を携行し,長距離を迅速に移動し,敵地にパラシュート降下あるいは強行着陸して,目標地域内の要点を確保する。

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大辞林 第三版の解説

くうていさくせん【空挺作戦】

航空機によって地上軍や武器を重要地点に運び、戦況を有利にしようとする戦術。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

空挺作戦
くうていさくせん
airborne operation

陸上作戦の一つで、航空機を使って目標地域に戦闘部隊を投入するとともに、補給支援を行う強襲作戦。輸送機やグライダーを使って直接着陸する方法と、パラシュートによる降・投下による方法がある。またヘリコプターを使うものは、ヘリボーン作戦とよばれて、区別されている。航空機からの落下傘降下による兵力投入の研究は、第一次世界大戦後に各国で開始され、第二次大戦では日本軍によるパレンバン、ドイツ軍によるオランダ侵攻、アメリカ軍によるシチリア島などで実際に使用された。またノルマンディー上陸作戦においても、グライダーや落下傘による大規模な空挺作戦が繰り広げられた。
 空挺作戦は、部隊の移動時間を大幅に短縮できるとともに、短時間で大規模な部隊を戦場に送り込むことができるという利点がある。反面、重装備などの同時投下がむずかしく、時期や場所の選定、補給計画がしっかりしていないと、送り込んだ部隊が孤立してしまう。
 空挺作戦の基本的な戦法には、早期提携作戦、襲撃作戦、地域阻止作戦、独立作戦、特殊作戦がある。早期提携作戦とは、速やかに味方地上部隊と提携させ、地上部隊の行動を支援する。襲撃作戦は、個別に特定した目標を短時間で撃破する。地域阻止作戦は、降下地点で比較的長時間、敵の戦闘行動を封じる作戦行動。独立作戦は空挺補の確保、特殊作戦は情報の収集や民衆の扇動、人員の救出などを行うものである。[青木謙知]

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世界大百科事典内の空挺作戦の言及

【空軍】より

…一般に軍隊は陸軍,海軍,空軍の3軍で構成されており,通常,空軍は航空機,ミサイルをおもな武器とし,主として空中,宇宙空間を活動の舞台としている。またアメリカの戦闘空軍,太平洋空軍,第5空軍などのように,上記空軍の編制上の部隊単位名としても使用される。なおair forceは陸・海・空軍の全航空部隊を総称する言葉としても使用される。
【沿革】
 近代軍は陸軍に始まり,次いで海軍が生まれた。1903年アメリカのライト兄弟による動力飛行機の初飛行以降,世界の列強は航空機の軍用化につとめ,第1次世界大戦で軍用機は陸・海軍に所属し,開戦当初は偵察を主としたが,やがて空中戦闘,爆撃などに使用され注目を浴びた。…

※「空挺作戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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