デジタル大辞泉 「窒素同化作用」の意味・読み・例文・類語 ちっそどうか‐さよう〔チツソドウクワ‐〕【窒素同化作用】 生物が外界から遊離窒素や無機窒素化合物をとり入れて、体内で生体に必要なたんぱく質などの有機窒素化合物をつくる作用。窒素同化。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「窒素同化作用」の意味・わかりやすい解説 窒素同化作用ちっそどうかさようnitrogen assimilation 窒素およびそれを含む化合物を生物体内に取り入れて自己に必要な諸種の含窒素有機物とする働きをいう。生物の種類によって同化する化合物の種類やその方法が違う。窒素固定菌である根粒細菌(→根粒バクテリア)や土壌中のアゾトバクターなど,根粒をつくる放線菌類やある種の藍藻類は空気中の遊離窒素を固定して,それぞれに必要な窒素化合物をつくるが,これは非常にまれな例である。緑色植物は硝酸や亜硝酸,アンモニア(量的には少ない)のかたちで窒素を吸収し,体内でグルタミン酸やアスパラギンを経て,いろいろな窒素化合物の原料とする。多くの動物や細菌類,菌類などの従属栄養生物は,ほかの生物のつくったアミノ酸や蛋白質をアミノ酸のかたちで吸収し,自己に必要なあらゆる窒素化合物の原料とする。(→窒素循環,窒素固定) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by