デジタル大辞泉 「立体音響」の意味・読み・例文・類語 りったい‐おんきょう〔‐オンキヤウ〕【立体音響】 三次元的な広がりや奥行きをもつ音を再現するオーディオシステム。複数のマイクロホンを使って録音し、それぞれ別のスピーカーを用いて再生する。デジタル信号処理により、高さ方向を加えた音響空間を仮想的に再現するバーチャルサラウンド技術も開発されている。ドルビーアトモス、360 Reality Audio、DTS:Xなどの方式がある。三次元音響。3Dサラウンド。3Dオーディオ。イマーシブオーディオ。没入型オーディオ。没入型サラウンド。空間オーディオ。→ステレオ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「立体音響」の意味・読み・例文・類語 りったい‐おんきょう‥オンキャウ【立体音響】 〘 名詞 〙 立体感・臨場感・現実感を伴って再生される音。複数のマイクロホンを使って録音した音がそれぞれ別のスピーカーを通じて再生されるときに生じる。ステレオ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立体音響」の意味・わかりやすい解説 立体音響りったいおんきょうstereophonic sound 両耳の聴覚で音源の方向や距離がわかるのは,左右の耳に達する音波のわずかなずれを脳中枢が敏感にとらえて判断する (両耳効果) からで,両眼視による立体感と根本的には同じ原理である (→立体写真 ) 。やや離れた位置の複数のマイクロホンで同一音を同時別々に採音し,これを同じレコードやテープに重ねて録音し (立体録音) ,再生には各音を分離抽出してやや離れた位置の複数のスピーカで同時に再現すると,その音響は立体的な方向や距離の感じ (臨場感) を与える。これが立体音響で,その再生装置をステレオと俗称する。これはギリシア語源で三次元固体を意味する。ラジオでは,別々に採音した音波を別々の波長の電波に変え,複数の受信機で同時に聞く (立体放送) 。音楽などの再生の場合は,単に立体感だけでなく,音の高低や音色の微細な変化まで忠実に再現することが要求されるので,再生装置についてのマニアが多い。このほかにバイノーラル binaural方式,ホロフォニック holophonic方式がある。 1970年代の4チャンネルステレオやアンビソニックなども立体音響の一種といえる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「立体音響」の意味・わかりやすい解説 立体音響りったいおんきょう →ステレオ再生装置 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例