ステレオ写真ともいう。両眼の視差と、両眼の視線を目的物に集中させる作用(輻輳(ふくそう))とによって立体感を与える一対の写真、またはその作製方法をいい、映画、テレビのほか航空測量や天体の観測などに応用されている。一般的には両眼の間隔(約6.5センチメートル)だけ離した2点(この距離を大きくとると立体感が誇張される)から同時に左右2枚の写真を撮影し、この一組の写真を専用のビューアーなどで観察する。なお、ホログラフィーによる三次元画像は、この範疇(はんちゅう)に入れないのが普通である。
この一組の写真を撮影するためには、2個の同型写真レンズを約6.5センチメートル離して取り付けたいわゆる「ステレオカメラ」、もしくは、カメラのレンズの前に取り付け、ミラーなどによって光軸を二分割し、1枚の写真に左右一組の絵を撮影する「ステレオアダプター」が使用される。
この一組の写真を、左右の関係を変えないように並べ、接眼レンズを通して鑑賞することができるようにつくられたものがビューアーである。また直交する偏光軸をもつ2台のスライドプロジェクターから一つのスクリーンに投影し、偏光フィルターをつけた眼鏡で観察する方法もある。
[伊藤詩唱]
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