竜右衛門(読み)たつえもん

改訂新版 世界大百科事典 「竜右衛門」の意味・わかりやすい解説

竜右衛門 (たつえもん)

初期能面作家生没年不詳。世阿弥の《申楽談儀》などから,福井県東部で南北朝から室町初期ころ活躍した作家のように考えられている。後世の能楽伝書類では十作一人に数え,若い男女や尉の面を得意としたと伝える。世阿弥のころの観世座にはその尉面があったといい,小面や曲見(しやくみ),慈童喝食の類に,彼の作に擬せられるものが多いが,真作を同定することは困難である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 田辺

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竜右衛門」の解説

竜右衛門 たつえもん

?-? 南北朝-室町時代の能面師。
十作(じっさく)(初期の能面師のうち,もっともすぐれているとつたえられる10人)のひとりとされる伝説的人物。わかい男女面や尉(じょう)面を得意としたという。越前(えちぜん)(福井県)出身。姓は石川。名は重政。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む