端度器は一定の大きさの物体の2端面間の距離で規定の長さを表すものさしである。端面は平面,円筒面,または球面のいずれかである。ブロックゲージやマイクロメーター基準棒のような平行な平端面をもち,かつ断面が長方形,または円形の平行端度器,測定面が完全な円筒形の円板ゲージや円筒形プラグゲージ,測定面が円筒の一部からなる円筒端バーゲージや平プラグゲージ,球の測定面をもち断面が円形の球面棒ゲージなどがある。これらを単にゲージともいう。機械部品の寸法を測定するためには線度器より端度器のほうが便利である。精度を要する測定では,線度器では顕微鏡を用いなければならないが,端度器では測定すべきところにこれをはめたり,同じような面上での微小な差の比較をすればよいので容易に行える利点がある。
執筆者:沢辺 雅二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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