端度器(読み)タンドキ(英語表記)end standard of length

デジタル大辞泉 「端度器」の意味・読み・例文・類語

たんど‐き【端度器】

測定器の一。基準となる一定の長さ・厚さなどを備えていて、それで他を測定するもの。ブロックゲージ限界ゲージなど。

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精選版 日本国語大辞典 「端度器」の意味・読み・例文・類語

たんど‐き【端度器】

  1. 〘 名詞 〙 ある材料で一定の大きさの物体を作り、その両端面間の間隔で長さを規定する測定器。ブロックゲージ、限界ゲージなど。

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改訂新版 世界大百科事典 「端度器」の意味・わかりやすい解説

端度器 (たんどき)
end standard of length

端度器は一定の大きさの物体の2端面間の距離で規定の長さを表すものさしである。端面は平面円筒面,または球面のいずれかである。ブロックゲージやマイクロメーター基準棒のような平行な平端面をもち,かつ断面長方形,または円形の平行端度器,測定面が完全な円筒形円板ゲージ円筒形プラグゲージ,測定面が円筒の一部からなる円筒端バーゲージ平プラグゲージ,球の測定面をもち断面が円形の球面棒ゲージなどがある。これらを単にゲージともいう。機械部品の寸法を測定するためには線度器より端度器のほうが便利である。精度を要する測定では,線度器では顕微鏡を用いなければならないが,端度器では測定すべきところにこれをはめたり,同じような面上での微小な差の比較をすればよいので容易に行える利点がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「端度器」の意味・わかりやすい解説

端度器
たんどき
end measure

端面と端面の間隔を一定の長さの基準とした測定器。長さの寸法を棒状の物体に具体化したものである。端面には平面,円筒面,球面の3種があり,種類としては,(1) 端面が平らな平面で,断面が長方形または円形の平行端度器,(2) 測定面が完全な円筒形の円板ゲージや円筒形プラグゲージ,(3) 測定面が同一円筒の一部から成る円筒端バーゲージや平プラグゲージ,(4) 測定面が同一球面に属し,断面が円形の球面棒ゲージ,などがある。長さの基準として用いられるブロックゲージは,平行端度器の代表的なものである。端度器の材料には一般に工具鋼を使用するが,用途に応じて,特殊鋼超硬合金,ガラス,水晶なども用いられる。

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