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第一インターナショナル ダイイチインターナショナル

デジタル大辞泉の解説

だいいち‐インターナショナル【第一インターナショナル】

1864年にロンドンで結成された、世界最初の国際的な労働者組織。創立宣言と規約はマルクスが作成した。のちに、マルクスエンゲルス派とプルードンバクーニン派との対立が深刻化し、パリコミューンののち分裂、1876年解散した。国際労働者協会。→第二インターナショナル第三インターナショナル

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百科事典マイペディアの解説

第一インターナショナル【だいいちインターナショナル】

1864年ロンドンで創立された国際労働者協会の通称。世界最初の労働者の国際組織マルクスが創立宣言を起草,労働者の団結と解放を目的とし,パリ・コミューンを支持し,ヨーロッパ労働運動に大きな影響を与えた。
→関連項目アイゼナハ綱領インターナショナル(政治)共産党社会主義マロン

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大辞林 第三版の解説

だいいちインターナショナル【第一インターナショナル】

労働者階級の解放を目指した世界最初の国際組織。マルクスらの指導のもと1864年ロンドンで結成。次第にマルクス派とバクーニン派が対立、パリ-コミューン後は活動が停滞し、76年解散。国際労働者協会。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

第一インターナショナル
だいいちいんたーなしょなる

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世界大百科事典内の第一インターナショナルの言及

【インターナショナリズム】より


[プロレタリア国際主義]
 イギリスのチャーチスト運動(1840年代から)を発端として,労働者階級解放の思想はヨーロッパに広まっていった。プロレタリア解放運動に理論面から決定的な影響を与えたのはマルクスであり,彼の尽力のもとに第一インターナショナル(1864‐67)が結成される。その精神的基礎は,国家の枠を超える労働者階級の国際主義であり,やがてそれはその階級を代表する労働者政党間の国際主義に発展していった。…

【インターナショナル】より

…もともとは18世紀末年に使われ出した英語の形容詞で〈国際〉と訳されているが,名詞としてはふつう国際労働者協会International Working Men’s Associationおよびその後継者ないし類似の国際組織をさす。
[国際労働者協会(第一インターナショナル)]
 1864年9月28日,ロンドンのセント・マーティンズ・ホールで開かれた国際労働者集会で創立された。この集会は,2年前から交流を進めていたイギリスとフランスの労働組合活動家が,ストライキの際の相互連帯とポーランド革命支援を念頭に置きつつ招集したものだったが,ドイツ,ポーランドからの亡命者なども参加した。…

【共産主義】より

…共産主義という言葉は,共有財産を意味するラテン語のcommuneに由来している。共産主義とは,私有財産を否定して財産の共有の状態と,共有財産にもとづく社会・政治体制を実現しようとする思想と運動である。
[思想の系譜]
 共産主義の思想は,人類の歴史と同じように古い。私有財産,貧富の差,支配者と被支配者の対立が発生するとともに,古代ではプラトンの国家論とキリスト教の教義に,中世では修道院の生活と農民一揆の運動の中に,共産主義は多様な形式のもとで出現した。…

【国際自由労連】より

… 国際労働組合運動は1864‐66年にロンドンで生まれた国際労働者協会(IWA。いわゆる第一インターナショナル)に始まるが,これは,71年のパリ・コミューンを高く評価するマルクスら(つまり革命と政治重視派)と外国からのストやぶり阻止やスト支援の国際基金などを重視する組合運動家たちとの対立もあって,短命に終わった。後者の流れを継承するものとして,いろいろの業種にITS(業種別書記局)がいくつも生まれ,また諸国のナショナル・センター(中央団体)を集めた1901‐03年の国際労働組合書記局(本部コペンハーゲン,のちベルリン)からは,実質的に13年(正式には1919年)に国際労働組合連盟(IFTU。…

【社会主義】より

…こうして社会主義は,労働者階級の運動と理解されることになった。
[第一インターナショナル]
 1864年に,イギリスとヨーロッパ大陸の労働運動の代表と少数の知識人によって国際労働者協会(第一インターナショナルの名で歴史上知られるようになった。〈インターナショナル〉の項参照)が結成された。…

【パリ・コミューン】より

…帝政末期に労働運動が高揚し,各地でストライキが頻発するとともに,労働者の組織化が進められていった。この運動で中心的役割を果たしたのが国際労働者協会(第一インターナショナル)のパリ支部であった。とくに1868年にパリ支部の指導部が,それまでのトランらの相互主義者から,バルランらの集産主義者へと転換するとともに,ストライキ支援と労働者の組織化を積極的に推進していき,反帝政運動の一つの大きな潮流をなした。…

【マルクス】より

…57年から翌年にかけてかなりまとまった草稿《経済学批判要綱》を作成,59年には《経済学批判》第1分冊をようやく刊行,ひきつづき続刊のための研究と執筆を続けたが,63年ころには《資本論》という新しい著作の構想が固まってきた。 ところで,64年には,チャーチスト,プルードン主義者,バクーニン主義者など思想的には雑多であるが,とにもかくにも国際的な労働者運動の連帯組織〈国際労働者協会〉(いわゆる〈第一インターナショナル〉)が結成され,旧共産主義者同盟系の在ロンドン亡命者グループもこれに参加することになった。マルクスは,ロンドンに置かれた暫定委員会を牛耳ることに成功,やがて中央評議会の主導権をにぎる。…

【労働運動】より


【国際労働運動】
 〈万国の労働者よ,団結せよ〉(マルクス,エンゲルス《共産党宣言》)のスローガンにもかかわらず,労働運動の国際的統一は容易ではなく,各国の利害やイデオロギーの相違のため,国際労働運動は協調と分裂・対立とを繰り返してきたといってよい。 最初の国際的な組織としては国際労働者協会(第一インターナショナル。1864創立)があり,これにはマルクスもとりわけ理論面で指導的な役割を演じた。…

※「第一インターナショナル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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