筒鳥(読み)ツツドリ

デジタル大辞泉 「筒鳥」の意味・読み・例文・類語

つつ‐どり【筒鳥】

カッコウ科の鳥。全長33センチくらいで、カッコウに似るがやや小形。鳴き声が筒を打つようにポンポンと聞こえる。日本には4月下旬ごろ山地に渡来し、ムシクイなどの小鳥托卵たくらんする。ぽんぽんどり。 夏》「―の霧重くなりし声音かな/乙字

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精選版 日本国語大辞典 「筒鳥」の意味・読み・例文・類語

つつ‐どり【筒鳥】

  1. 〘 名詞 〙 カッコウ科の鳥。全長約三三センチメートル。カッコウによく似ているが、やや小さく、腹面の黒い横じまの幅が広い。背面は石盤灰色で、雌では赤褐色を帯びることもある。東アジアに分布し、日本には四~五月頃渡来し、各地の低山地で繁殖。冬は南方へ渡る。森林にすみ、ガの幼虫を好んで食べ、ポンポンと竹筒を打つように鳴く。センダイムシクイ・オオルリなどの巣に産卵し、抱卵育雛(いくすう)を託する。ぽんぽんどり。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「西の京行けば、雀歯黒めつつどりや、さこそ聞け、色好みの多かる世なれば、人は響(とよ)むとも、麿だに響まずは」(出典梁塵秘抄(1179頃)二)

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デジタル大辞泉プラス 「筒鳥」の解説

筒鳥

村越化石句集。1988年刊行(濱発行所)。1989年、第4回詩歌文学館賞(俳句部門)受賞

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動植物名よみかた辞典 普及版 「筒鳥」の解説

筒鳥 (ツツドリ)

学名Cuculus saturatus
動物。ホトトギス科の渡り鳥

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