精選版 日本国語大辞典 「籖」の意味・読み・例文・類語 くじ【籤・鬮・孔子】 〘 名詞 〙 当人の意志が直接反映しないようにして、仏意や神意を問いかけたり、勝敗、当落、順番などを決めたりする方法。紙片、こより、木片などに文字、符号などを記し、各自に引かせるようにしたもの。[初出の実例]「秋は籤(クシ)挿(さし)し、馬伏(ふせ)す」(出典:日本書紀(720)神代上(兼夏本訓))「以二孔子一賦二分左右一」(出典:明月記‐天福元年(1233)正月一二日)[その他の文献]〔楽邦文類‐三〕 せん【箋・籤】 箋〈牙籤考〉〘 名詞 〙 書籍の題名、または、年号などを記して、巻子本の軸や帙簀(ちす)の紐に結びつけたり、書籍中に、その上端を挿入した札(ふだ)。上端に穴をあけて紐を通したり、蝶つがいに作ったものもある。中国からの伝来で、木・竹・檀紙・色のある厚い紙などを用いた。前漢の劉歆(りゅうきん)の「西京雑記」には「秘閣の図書は牙籤を用いた」とみえる。〔二十巻本和名抄(934頃)〕 ひご【籤・】 〘 名詞 〙 竹を細く削ったもの。かご・ちょうちんなどをつくるのに用いる。〔書言字考節用集(1717)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例