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精英樹 せいえいじゅelite tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

精英樹
せいえいじゅ
elite tree

林木の品種改良の観点から特にすぐれた性質をもつ個体のこと。表現型の優良木をさす場合と,その優良性が遺伝的なものであることが確認されたものに限っていう場合とがある。日本の林業行政では用材の量的増大林木育種事業の目標にしており,人工林の場合は生長重点をおき,付近の個体に比べ生長が抜群でクローネ (樹冠) 直径が小さく,枝が細く枯れ上がりやすいこと,幹に欠点がなく著しい病虫害がないことなどを選出基準にしている。

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デジタル大辞泉の解説

せいえい‐じゅ【精英樹】

その森林の中で生長の度合い、樹の姿、材質などの特にすぐれている樹木。優良林業で品種育成の目標とする。

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大辞林 第三版の解説

せいえいじゅ【精英樹】

一つの森林の中でずばぬけて形・質などが優秀な木。優良な品種をつくる上で重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

精英樹
せいえいじゅ

造林上の用語。同一種内の個体のうち、次のような性質をもった個体に対して使われる。成長がよく、幹が垂直で先細りの性質が少ない。枝が細く、自然に枯れ落ちる性質があり、枝張りも小さい。病気や虫の被害、風、冠雪、冠水、乾燥、低温などの気象害を受けにくい。つまり精英樹とは造林のうえで優れた個体ということになる。全般的でなくとも、目的とする特定の形質が優れているものは、その形質について精英樹ということができる。厳密には、優秀性が遺伝的に検定されたものに限られる。[蜂屋欣二]

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世界大百科事典内の精英樹の言及

【林木育種】より

… 日本では,造林材料の素質を向上するため,1957年に林木育種事業を開始した。これは暫定措置と恒久措置からなり,後者が今日の林木育種事業の中心となっている精英樹選抜育種事業であるが,選びだした精英樹を用いて造林材料を生産する態勢をつくりあげるまでにはかなりの年月がかかると予想されたため,それまでの暫定的な対策を示したのが前者である。70年,当初に計画した態勢がほぼ整ったことと,森林,林業を取り巻く情勢が変化したことをふまえて,その内容を整備した。…

※「精英樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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