納音(読み)ナッチン

デジタル大辞泉 「納音」の意味・読み・例文・類語

なっ‐ちん〔‐イン〕【納音】

《「なついん」の連声れんじょう》60通りの干支えと五行を配し、それぞれ名称をつけ、人の生年に当てて運勢を判断するもの。

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精選版 日本国語大辞典 「納音」の意味・読み・例文・類語

なっ‐ちん‥イン【納音】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「のういん(なふいん)」の連声 ) 甲子から癸亥にいたる六十干支を、五行のいずれかに帰属させるために、五音と十二律呂とを組み合わせた六十律をあてはめて、それによって各干支の五行を定める法。基本的には宮(土)・商(金)・角(木)・徴(火)・羽(水)の五音五行によって五分するが、さらに甲子・乙丑は海中金、丙寅・丁卯は爐中火というような名称をつけて三〇種に細別する。運勢判断に用いられる。のういん。のうおん。
    1. [初出の実例]「納音(なふいん)をなっちん」(出典:志不可起(1727))
    2. [その他の文献]〔五行大義‐論数・論納音数〕

のう‐おんナフ‥【納音】

  1. 〘 名詞 〙なっちん(納音)
    1. [初出の実例]「もとより占は上手、〈略〉五行さうそくのうおむたう、宿曜十二道」(出典:幸若・築島(室町末‐近世初))

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占い用語集 「納音」の解説

納音

六十干支を陰陽五行説や中国古代の音韻理論から、「木」「火」「土」「金」「水」の五行に分類し、更に形容詞を付けて30種類に分類したもの。「音を集める」という意味がある。

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